【お悩み解決】フケ、かゆみを解決できるシャンプーを美容師が紹介!悩み別、男女別で徹底解説!

日常生活でフケに悩んでいる人は少なくないはずです。
フケが発生する原因はさまざまですが、シャンプーが合わないケースは多数見られます。
そんなときはフケシャンプーを使用し、頭皮状態の変化を見てみるのが得策です。
ここでは頭皮・お悩み別のフケシャンプーについて紹介しています。
頭皮を元気にすることは、髪の健康にも直結するのです。
 

監修美容師

  • 熊倉祐介

フケには大きく2つの種類がある

 

(1)パラパラのフケ

衣服に付着するフケの多くはパラパラしており、これは地肌が乾燥している人によく見られます。皮膚の一部が剥がれおちる感覚で、特に黒や青色の服を着ていると目立ってしまいます。髪をブラッシングするとパラパラと落ちるのが特徴で、パン粉を薄くしたような感じです。頭皮を乾燥させる習慣が原因で発生することが多く、使用しているシャンプーや生活習慣などが大きく関係しています。頭皮または体内にある皮脂量が減少していると、粉のような乾燥したフケが発生します。
 

(2)ベタベタのフケ

皮脂分泌の多い人はベタベタのフケに悩まされていることが少なくありません。油分を多く含んでいて地肌の一部になっているものは、パラパラしたフケより落ちにくいです。脂漏性皮膚炎を発症している、皮膚分泌が非常に多い、といった人によく見られます。爪で頭皮を掻いてみると、大きい塊の状態で落ちてくることもあります。油分を大量に含んでいるのでベタついており、指先も皮脂でベタベタになるのが特徴です。男性は皮脂分泌が多いので、ベタベタしたフケが発生することが多いです。
 

こんなフケにお悩みの人は注意!

フケが発生している状態は不快感を覚えるはずですが、ほかにも注意するべきポイントがあります。フケが大きい、湿っている、かさぶたのような状態になっている人は、頭皮が炎症起こしている可能性があります。頭皮環境が悪化すればフケが発生することは多いですが、一般的な状態を超えたフケになっているなら注意が必要です。速やかに皮膚科に行って診断を受けてください。常在菌が過剰に発生して炎症を招いている可能性があります。

 

フケを抑えるシャンプーの選び方

 

(1)頭皮の状態に合わせて選ぶ

フケが発生する状態が長く続くなら、頭皮環境を変えていく必要があります。肌質に合わせたフケシャンプーを選択し、頭皮を健全にしていきましょう。例えば乾燥肌の人が強力なオイリー肌用のシャンプーを使用すると、より頭皮が敏感になってパラパラしたフケを発生させる可能性があります。逆にオイリー肌の人が洗浄力の弱いシャンプーを使用すれば、皮脂を除去するのが難しくなるのでベタベタしたフケを発生させる要因になるのです。
 

(2)アミノ酸系シャンプーを選ぶ

頭皮に刺激を与えてしまうことも、フケを発生させる要因となります。肌質が敏感または乾燥している人はパラパラしたフケが発生しやすいです。弱った頭皮を元気にするためには、アミノ酸系シャンプーが役立ちます。価格はちょっと高くなりますが、肌質を問わずに使用できるのが魅力です。アトピー肌やオイリー肌の人も使用できるので、まさしく万能なフケシャンプーと言えます。ベタインやイミダソリ、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、グルタミンなどが含まれているものはアミノ酸系シャンプーと判断できます。
 

(3)薬用シャンプーを選ぶ

薬用シャンプーとは特定の症状に作用する薬用成分が配合された医薬部外品のシャンプーで、フケシャンプーの場合は真菌やマラセチア菌といったフケの原因菌に作用します。アミノ酸系のフケシャンプーを使用してもフケが解消しない場合は、薬用タイプを使用してみてください。ピロクトンオラミンやサリチル酸、グリチルリチン酸、ケトコナゾールなどが配合されたものが該当します。もっと簡単に見分けるためには、ボトルの表面に医薬部外品と記載されているか確認するのが得策です。
 

(4)ノンシリコンタイプを選ぶ

シリコンが配合されたシャンプーは髪をサラサラにしますが、フケの原因になる可能性があります。ノンシリコンタイプのフケシャンプーは、シリコンに弱い肌タイプの人におすすめです。シリコンにはジメチコンやシクロメチコン、シリカなどの種類があります。ノンシリコンタイプとの記載がない場合は、シリコンが配合されている可能性が高いです。シリコンシャンプーは髪にツヤ感をあたえて指通りをよくしてくれますが、敏感肌の人は頭皮状態を悪化させるケースがあるので注意する必要があります。
 

【メンズ向け】フケ対策におすすめの市販シャンプー5選

(1)スカルプD オイリーシャンプー

メーカー アンファー
価格/内容量 3900円/350ml
洗浄成分(界面活性剤) アミノ酸洗浄成分
シリコン ノンシリコン
商品特徴 頭皮環境を整え、ハリコシのある髪に導く

オイリー肌に悩んでいる男性のために開発されたシャンプーで、アミノ酸系界面活性剤が強力に皮脂を落としてくれるのが特徴です。頭皮・うるおい作用のあるカッコンエキス・豆乳発酵液などが配合されており、健全な頭皮に導いていきます。頭皮に優しいだけでなく毛髪にボリュームを与えてくれるので、髪が寝て悩んでいる男性にも最適です。7つの無添加設計を導入し、頭皮にダメージを与える成分を徹底除去しました。オイリーな状態を放置すると毛穴がつまり、ベタベタしたフケや薄毛の原因になります。慢性的な頭皮トラブルに悩んでいる男性に最適なフケシャンプーです。
 
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(2)スカルプケア 薬用シャンプー

メーカー 熊野油脂
価格/内容量 1050円/600ml
洗浄成分(界面活性剤) アミノ酸洗浄成分
シリコン ノンシリコン
商品特徴 有効成分ピロクトンオラミン配合でフケ・かゆみを防ぐ

医薬部外品シャンプーで、フケやかゆみを予防しつつ毛穴の奥まで綺麗に洗浄します。内容量は600ミリリットルと大容量ながら、通販サイトでは1000円程度で購入できる安さも魅力です。薬効成分のピロクトンオラミンが配合されており、フケやかゆみを防止します。きめ細かい泡立ちにより皮脂や汚れをすっきり洗い流し頭皮環境を整えます。潤い成分もたっぷりと含まれているので、乾燥も防いでくれるすぐれものです。
 
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(3)ボタニカルスカルプシャンプー

メーカー i-ne
価格/内容量 999円/490ml
洗浄成分(界面活性剤) アミノ酸洗浄成分
シリコン ノンシリコン
商品特徴 髪と頭皮をマイルドに洗い上げる乾燥、敏感肌向けシャンプー

サロンレベルの高品質シャンプーで、8種類の植物エキスが頭皮と髪を健やかにします。ローズマリー葉水のボタニカルウォーターは、ふんわりした髪質を実現してくれるでしょう。アミノ酸系のシャンプーなので、敏感肌の男性のフケシャンプーとして最適です。さらに弱酸性pHのシリコーンフリーですから、髪のきしみも予防できます。ラウレス硫酸Naやラウリル硫酸Na、合成着色料などは使用していないので、使用するほど頭皮が元気になっていきます。敏感な頭皮が原因でパラパラしたフケが発生する男性に最適です。アップルとライムの爽やかな香りは、心身を落ち着けてくれます。
 
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(4)スカルプD シャンプー ストロングオイリー

メーカー アンファー
価格/内容量 3900円/350ml
洗浄成分(界面活性剤) アミノ酸洗浄成分
シリコン ノンシリコン
商品特徴 頑固な皮脂、汚れを落とし、さっぱりとした頭皮へ

洗髪してもすぐに頭皮がベタベタする男性は多く、オイリー肌用のフケシャンプーを使用してもダメだったという声が聞かれています。そうした男性におすすめしたいシャンプーで、超脂性に悩んでいる人に最適です。アミノ酸系界面活性剤を複数配合し、健やかにすっきりと皮脂を洗浄できます。ハリとコシを内側から引き出し、ふっくらしたボリュームを引き出すのも特徴です。カッコンエキスと豆乳発酵液は、地肌にうるおいを与えてバリア機能を高めていきます。オイリー対策ができるだけでなく、外的な刺激にも負けない元気な頭皮に変えることが可能です。
 
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(5)ルベルコスメティックス ナチュラルヘアソープ

メーカー ルベル
価格/内容量 2400円/720ml
洗浄成分(界面活性剤) 石けん系洗浄成分
シリコン ノンシリコン
商品特徴 フローラルマリンの香りの香りは、海辺の香りをイメージしており、傷んだ髪の方にオススメ

酸性石けん系ヘアソープで、天然成分により優しく洗浄できます。さまざまな髪質に対応しているので、これ一本であらゆる悩みを解決できるでしょう。フケが発生する状態は頭皮が正常ではありませんから、まずは頭皮を正常に戻すことが先決です。頭皮が元気になれば髪質が変化し、コシやツヤが復活していきます。縮れ毛が気になる場合は、フケが発生する前兆であることが多いです。フケを放置すると薄毛の原因になりますから、特に男性は注意してください。男性の薄毛と言えば男性ホルモンに由来するAGAが多いですが、頭皮に合ったシャンプーを使用すれば進行を遅らせることが可能です。
 
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【女性向け】フケ対策におすすめの市販シャンプー5選

(1)オクトセラピエ(serapie) 薬用シャンプー

メーカー オクトセラピエ/td>
価格/内容量 868円/230ml
洗浄成分(界面活性剤) 高級アルコール系洗浄成分
シリコン ノンシリコン
商品特徴 有効成分ピロクトンオラミン配合で原因菌(カビ)の増殖を抑え、フケ・かゆみを防ぐ

女性のフケの原因となる原因菌を抑制し、フケやかゆみを解決します。薬用シャンプーですが泡立ちがよく、毛穴内部にまで成分が浸透します。皮脂や古い角質をしっかりと除去すれば、肌のターンオーバーが活発になるはずです。低刺激タイプのフケシャンプーですから、敏感肌や乾燥肌の女性も使用できます。天然由来のうるおい成分は、ふっくらした感触を取り戻します。頭皮が乾燥している状態が続くと、パラパラしたフケが発生しやすいです。慢性的な地肌の乾燥を解消するためには、うるおい補給と原因菌の除去がポイントになります。低刺激タイプなので頭皮状態を問わずに使用できるのが特徴です。
 
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(2)DeAU デアウ スカルプ シャンプー

メーカー デアウ
価格/内容量 4320円/500ml
洗浄成分(界面活性剤) アミノ酸洗浄成分
シリコン ノンシリコン
商品特徴 頭皮を・髪を考えた成分にこだわったオリジナルレシピが、すこやかな頭皮・髪へ導く

有効成分のピロクトンオラミンを配合し、頭皮をすっきりと洗い上げます。殺菌作用により頭皮を清潔にし、フケやかゆみを予防できます。高級アルコール系のシャンプーは優れた洗浄力がありますが、頭皮のダメージとなることが少なくありません。シリコンはツヤ形成には役立ちますが、毛穴づまりの原因となります。デアウスカルプシャンプーは高級アルコールやシリコンを使用せず、頭皮の元気を復活させる処方となっています。また保湿成分「陳皮エキス」がすこやかでうるおいのある頭皮へ導きます。
 
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(3)コラージュフルフル ネクストシャンプー

メーカー
洗浄成分(界面活性剤) アミノ酸洗浄成分
シリコン ノンシリコン
商品特徴 日本で初めて、フケ・かゆみを防ぐミコナゾール硝酸塩を配合

フケ・かゆみの原因となる原因菌をブロックする薬用シャンプーで、ミコナゾール硝酸塩が抗真菌作用、オクトピロックスが抗酸化・殺菌作用を発揮します。医薬部外品のため通常のフケシャンプーより実感しやすく、頭皮を殺菌しつつ汚れ・汗をすっきりと除去します。毛穴の内部まで汚れを落とし、清潔で気持ちのよい地肌に変えてくれるでしょう。頭皮が汚れた状態が続くと、フケやかゆみ・臭いの原因となります。こうした状態が慢性化しているなら、従来のシャンプーで汚れをよく除去できていない可能性があります。専用のフケシャンプーに変えて、蓄積した汚れをすべて落としてください。
 
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(4)haru kurokami スカルプ

メーカー nijito
価格/内容量 3,168円/400ml
洗浄成分(界面活性剤) アミノ酸洗浄成分
シリコン ノンシリコン
商品特徴 化学成分無添加の100%天然シャンプー

10の無添加をコンセプトにしており、配合成分はすべて天然由来の成分です。フケの原因となる頭皮の乱れを解消し、きしみ・老化なども抑制していきます。エイジングに対抗するフケシャンプーで、髪から若返りたい女性に最適です。髪が老化すると見た目年齢に直結してきます。しかも髪は常時隠すことが難しい部位なので、隠すというケアは得策ではありません。髪は女性の命とも言えますから、自分に合ったシャンプーを使用して頭皮から変えていきましょう。haruはリンスやコンディショナーを兼ねているので、これ一本で本格ケアができます。シリコンや合成ポリマーなどは使用しておらず、頭皮状態に関係なく使用できます。
 
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(5)Dolci Bolle amanna シャンプー

メーカー SANSHIN
価格/内容量 3,300円/300ml
洗浄成分(界面活性剤) アミノ酸洗浄成分
シリコン ノンシリコン
商品特徴 産前産後のホルモンバランスが乱れがちな女性用に開発されたシャンプー

妊娠中や出産後の女性はホルモンバランスの変化が著しく、抜け毛、白髪、髪のパサつきやクセ毛、ハリ・コシがなくなっている方が非常に多くいます。その影響で、頭皮が乾燥してカサカサになったり、フケ、かゆみなどの頭皮トラブルにつながることがあります。そんな女性たちのために開発されたのが、「Dolci Bolle amanna シャンプー」です。頭皮にやさしいアミノ酸系洗浄成分であることはもとより、頭皮環境を整え髪にハリやコシを与えてくれる、高麗人参とセンブリの植物エキスや、髪の毛の成分であるケラチンやヒアルロン酸などの保湿成分を配合することで、女性の頭皮と髪の悩みを解決してくれます。
 
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フケの症状がひどい場合は病院に行った方がいい?


頭皮状態が悪化した状態が継続すると、フケが発生するケースが少なくありません。そんなときはフケシャンプーを使用すれば解消することが多いですが、重度のフケ症の場合は皮膚科で検査を受けるのが得策でしょう。頭皮の皮膚疾患が影響していることが多く、放置しておくとさらに重症化します。病院に行く時間を確保できない人は、市販のかゆみ止めやローションを試してみるのも手です。一般的な頭皮ケアアイテムや医薬部外品と比較し、医薬品は確かな効果を期待できます。

 

市販で買えるおすすめのかゆみ止めローション

(1)ムヒHDm

メーカー 池田模範堂
価格/内容量 2399円/30ml
商品特徴 6つの有効成分が炎症をともなうかゆい頭皮を正常な状態に改善

フケシャンプーを使用してもフケが消えない人は、医薬品が必要な状態かもしれません。赤みや湿疹が発生している状態にあるなら、炎症が原因の可能性大です。炎症は市販のシャンプーで改善できないことが多いので、ムヒHDmで頭皮状態の悪化を解消してください。ピンポイントで塗布できるタイプなので、気になる部位にだけ使用できます。ステロイド成分のPVAは抗炎症作用に優れており、副作用が発生しにくいメリットがあります。かゆみを放置しておくと、掻きむしる原因になるので要注意です。特に就寝中に掻きむしる癖がついてしまうと、炎症をさらに悪化させます。
 
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(2)メンソレータム メディクイックHゴールド 30ml

メーカー ロート
価格/内容量 1282円/30ml
商品特徴 かゆみ・ぷつぷつなど、頭皮湿疹の
つらい症状をしっかり抑えて治す治療薬

頭皮の湿疹やかゆみに悩んでいる人におすすめのローションで、気になる部位にダイレクトに浸透していきます。PVAは安全性の高いステロイドで、炎症を抑えるために役立ちます。クロタミトンはかゆみを抑制し、健康な頭皮に変えてくれるでしょう。イソプロピルメチルフェノールは皮膚疾患の原因菌を殺菌する作用があります。傷んだ皮膚を修復するためにはアラントインが役立ってくれます。炎症抑制の成分としておなじみのグリチルレチン酸も配合されるなど、これ一本で頭皮全般のトラブルを解消できるのです。フケシャンプーで対応できない頭皮トラブルに悩んでいる人に最適です。
 
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フケが出る原因とは?

 

(1)体調不良

フケが発生する原因は多岐にわたっており、そのうちのひとつが体調不良です。フケシャンプーを使用してもフケが消えない場合、生活習慣に問題があるのかもしれません。例えば脂肪分の多い食事ばかり摂っていると、体内で脂肪が過剰になって皮脂分泌を増やすのです。ほかにも過剰なストレスや睡眠不足などが影響しているので、生活習慣自体を見直すことを検討してください。身体のめぐりが悪化すると頭皮に十分な栄養・酸素が届かず、頭皮状態の悪化につながるので注意が必要です。
 

(2)栄養不足

必須栄養素が不足している状態もフケの原因となります。過度のダイエットをすると脂肪が減少し、頭皮が乾燥してフケが増えることがあります。ビタミンA不足も乾燥したフケの原因になるので、ほうれん草やレバーを意識的に食べて対策しましょう。ビタミンCやビタミンEは美肌ビタミンと呼ばれており、欠乏すると頭皮の抵抗力が弱くなります。ビタミンBは頭皮の新陳代謝を正常にし、頭皮の乱れを防ぐために役立ちます。コラーゲンは弾力性を形成して、頭皮のうるおいを保持するために最適です。
 

(3)季節

頭皮にベストな湿度は60~65%と言われており、乾燥した状態はパラパラしたフケを増やします。特に10月~5月は乾燥しやすい季節であり、フケのリスクを高めてしまいます。これらの季節は湿度が60%未満であり、頭皮乾燥を促進する時期です。また暖房を使用すると湿度がさらに低下し、20%台になることがあります。冬場は眼球が乾燥しやすいですが、こうした自覚症状を感じたときは頭皮も乾燥していると考えられるでしょう。夏場は湿度が上昇しやすいですが、紫外線による外的刺激がフケの原因になるケースがあります。
 

(4)病気

フケシャンプーを使用して生活習慣に気を配っているのに、フケが解消しない人がいます。こうしたケースでは病気が関係しているケースがあるので、必要に応じて病院で診断を受けてください。よくあるのはアレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎で、炎症・かゆみを併発するのが特徴です。体内で皮脂・水分が減少する状態もフケの原因となりやすいです。例えば甲状腺や下垂体の機能が衰えると皮脂分泌が減少しますし、糖尿病や尿崩症などは体内の水分を奪ってしまいます。
 

(5)加齢

加齢によりフケが増加するケースは少なくありません。理由はシンプルで加齢によって体内の水分量が減少していくためです。いわゆるインナードライの状態となり、頭皮の乾燥によってフケが増えるのです。細胞間脂質に加えてコラーゲンやヒアルロン酸など、弾力性を維持する成分も減少していきます。水分量が減少した頭皮は外的刺激に弱くなり、炎症のリスクも高くします。フケシャンプーを使用される人は、保湿力が高いタイプの利用を検討する必要があります。
 

(6)シャンプー

シャンプーで過剰に洗髪していると、必要な皮脂を除去することになります。皮脂は悪者扱いされがちですが、バリア機能を形成する役割を担っています。適度な皮脂を維持するためにも、ほどよい洗浄力を持ったフケシャンプーを使用しましょう。石油系界面活性剤を配合したシャンプーは優れた洗浄力がありますが、頭皮を乾燥させて敏感な頭皮に変えてしまいます。適度な皮脂を残すためにも、乾燥肌の人には低刺激タイプのフケシャンプーをおすすめします。
 

(7)カラーやパーマ

頭皮に刺激を与えると敏感肌になり、フケの原因となるので注意です。カラーやパーマの液剤は皮膚炎やアレルギーを招く成分を含んでいるものが多いです。例えば美容院やサロンに行ってから急にフケが出始めた場合は、カラーやパーマが関係しているケースが多々あります。若いころは頭皮が元気ですが、加齢により刺激に弱くなってきます。そのため一定の年齢を過ぎてから、急にフケが発生する事例もあるのです。頭皮をいたわるには頭皮の専用ケアオイルを使用するなどの対策が役立ちます。
 

(8)薬


アレルギー体質やアトピー性皮膚炎の人は、肌が非常にデリケートになっています。衣服との摩擦だけで炎症・かゆみを発生させるケースがあるほどです。これらを発症している人は、治療薬が原因でフケ症を招いている事例もあります。薬の作用で頭皮が乾燥し、パサパサしたフケが生じることがあります。フケシャンプーを使用してもフケが解消しない場合、医師に服用中の薬について相談してみるとよいです。頭皮の悩みを相談するには、皮膚科に行くのが最も確実です。
 

フケの正しい対策方法

 

(1)シャンプーを変える

市販のシャンプーを使い続けていたら、急にフケが発生したという話は少なくないです。頭皮の状態は安定していませんし、加齢の影響も大いに受けます。それゆえ急に市販のシャンプーが合わなくなるケースがあるわけです。そんなときは低刺激のフケシャンプーに変えてみて、頭皮の変化を観察してみましょう。フケシャンプーの多くは乾燥肌・敏感肌対策ができるのが特徴です。石油系界面活性剤配合のシャンプーを使用している人は、アミノ酸系のフケシャンプーへの変更をおすすめします。
 

(2)正しい洗髪方法をする

フケ対策のためにフケシャンプーを使用しても、洗髪方法が間違っていればフケが止まらない可能性があります。例えば洗髪回数は1日1回が好ましく、何度もすると皮脂を除去しすぎてしまいます。すると頭皮のバリア機能が低下したり、うるおい不足によってフケが発生したりするのです。洗髪するときは指の腹で洗うのがコツで、決して爪を立てないようにします。頭皮を両手で絞るようにマッサージすれば、血行を促進して薄毛対策ができます。
 

(3)オイルやローションを使う

フケシャンプーとあわせて使いたいフケ対策のアイテムにはオイルやローションがあります。オレイン酸トリグリセリドを含有する椿油は、頭皮や毛穴につまった皮脂を除去するために重宝します。オイリー肌に由来するベタベタしたフケが発生する人は、シャンプー前に頭皮用のオイルを使用してみましょう。マッサージしながら塗布して、3~5分くらい放置すると皮脂が溶けてきます。その状態でシャンプーをすれば、ベタつく頭皮をすっきり洗浄できます。
 

(4)血行促進

血行不良もフケの原因になりますので、ブラッシングや頭皮マッサージで血行を促進させましょう。フケシャンプーの使用前にブラッシングをすれば、大まかな汚れを落とすことができます。汚れが減ることでシャンプーの泡立ちがよくなり、毛穴の内部の皮脂や角質をよく落とせるようになります。頭皮マッサージは頭皮を柔軟にし、血行不良を予防するために最適です。育毛剤を使用するときは頭皮マッサージが特に効果的で、育毛成分の浸透を促進することができます。
 

(5)コラーゲンを摂取

コラーゲンは肌の保湿成分として知られており、美肌サプリや化粧品によく配合されています。コラーゲンは加齢に伴って体内生成量が減少し、保水力が低下してフケの原因を招きます。フケシャンプーを使用している人は、サプリなどでコラーゲンを積極的に補給するのが得策です。ターンオーバーを活性化させて、弾力性のある頭皮に変えるためにも役立ちます。保湿不足はパサパサしたフケを増やす原因になるので、外側からフケシャンプーで対策し、内側からコラーゲンサプリで対策するのが得策です。
 

フケに悩む人の正しいシャンプー方法

 

(1)ブラッシング

フケシャンプーの使用前に、頭皮と髪の汚れを大まかに落としましょう。洗髪前にブラッシングをしておけば、フケやほこりを除去できますし、髪のもつれを解消できます。髪が束のようになっている状態でフケシャンプーを使用すると、洗浄するときに毛根にダメージを与えてしまいます。強い力が加わると抜け毛の原因にもなるので、事前にブラッシングでとかしておくのが得策です。これだけでシャンプーの泡立ちが格段によくなり、洗浄力をフルに発揮できるのです。
 

(2)予洗い

フケシャンプーの泡立ちが弱いと悩んでいる人は少なくありません。シャンプー全般に言えることですが、頭皮の汚れがひどいと泡立ちパワーが落ちてしまうのです。そこでフケシャンプーを使用する前に、ぬるま湯で予洗いをしておくとよいです。大まかな皮脂を除去しておけば、その後のシャンプーが気持ちよく泡立つようになります。きめ細かい泡を形成することが、毛穴の内部まで綺麗にする秘訣です。特にオイリー肌の人は予洗いをしておくメリットが大きいです。
 

(3)手で泡立てる

髪を濡らしてから、すぐに髪にフケシャンプーをつけるという人は少なくないです。この方法は楽に思えるかもしれませんが、シャンプーの泡立ちを弱くしてしまいます。まずは手にとって十分に泡立て、それから髪や頭皮につけるようにしてください。フケシャンプーは泡立ちを強くするほど、皮脂の除去力が高くなります。いかに毛穴の内部の汚れをかき出していくかが、オイリー頭皮を解消する秘訣です。洗髪は焦らず時間をかけて行うのが、フケ・かゆみ対策として大切になります。
 

(4)指の腹で優しく洗う

洗髪をするときに、爪でゴシゴシと擦ってしまう人は多いです。擦ると汚れがよく落ちると錯覚する人は少なくありませんが、洗浄力はまったく変わりません。それならば指の腹で優しく洗ったほうが、頭皮に刺激を与えないのでメリットがあります。指を滑らせるように洗いますが、このとき頭皮を寄せるような感覚で行うとよいです。頭皮の血行を促進すれば、毛母細胞に栄養を十分に届けられます。保湿対策としても役立ちますので、乾燥によるフケに悩んでいる人はぜひ実践をおすすめします
 

(5)しっかり洗い流す

シャンプー剤が頭皮や髪に残ってしまうと、フケやかゆみ・炎症などの原因となります。フケシャンプーを使用しているのにフケが止まらない場合、すすぎが十分に行われていない可能性があるのです。シャンプーは液剤を完全に落とすのが基本ですから、十分すぎるほど洗浄する必要があります。完全に汚れが落ちたと実感してから、さらに30秒くらい洗うイメージを持ちましょう。どんなに高級なシャンプーを使用していても、洗い方に問題があると効果が半減してしまうのです。
 

まとめ

頭皮トラブルのフケは、周囲に不潔感を与える原因となります。フケの原因はさまざまですが、シャンプーに原因がある場合はフケシャンプーで解消できることが多いです。頭皮に適度なうるおいを与えることが、乾燥肌を解消するコツとなります。オイリーによるベタベタしたフケが気になる人は、強力な洗浄力を売りにするフケシャンプーがおすすめです。自分に合ったフケシャンプーを選んだ上で、正しい洗髪方法で汚れを落としていくことが重要です。